相続は、大切な方を亡くされた後に、その方が遺してくれた大切な財産を引き継ぐ手続きです。しかし、相続税の申告手続きは非常に複雑で専門性が高く、多くの方が不安を抱えているのではないでしょうか。特に不動産の評価が高い東京では、税理士選びが相続税額や相続税申告書の品質に大きく影響します。
ここでは、相続税申告をなぜ相続税専門の税理士に依頼するべきなのか、東京特有の相続税事情、そして、相続税に強い税理士を見極めるための具体的なポイントを解説します。
目次
相続税は、他の所得税や法人税などの税目と比較して、複雑で専門性が高くなっており、適正な申告と将来的なリスクを回避するためには「相続税専門の税理士」に依頼することが重要です。
実際に税理士が相続税申告に関与している割合は非常に高く、令和6年の相続税申告では、実に86.5%の申告で税理士が関与しています。
(出典:令和6事務年度国税庁実績評価書)
しかし、多くの申告で税理士が関与していると言っても、全ての税理士が適切な申告を行えるわけではありません。
税理士には法人税、所得税、相続税など、それぞれ専門分野があります。他の税目に比べて相続税は幅広い知識と特有のノウハウが求められる分野であり、高い専門知識と経験が必要です。
特に、相続税申告では、遺産の分け方によって税額が大きく異なるため、相続人の気持ちを優先しつつ、税理士として相続税を最小に抑える提案を行えるかどうかが相続税専門の税理士の腕の見せ所だと言えるでしょう。
相続税申告は、他の税目に比べて税務調査を受けやすいという特徴があります。令和5年分の国税庁のデータでは、相続税の申告件数(被相続人の数)134,275人(令和3年)に対し、実地調査件数は8,556件になっており、税務調査率は約6.4%になっています。
また、税務調査が実施された場合の申告漏れ等の非違割合(申告でミスがあった割合)は84.2%であり、ほとんどケースで財産漏れやミスが指摘されています。
「令和5事務年度における相続税の調査等の状況」
「令和3年分相続税の申告事績の概要」
相続税専門の税理士は、税務署が着目しやすい論点を熟知しており、調査に入られにくい質の高い申告書を作成することが可能です。もし、税務調査が実施された場合であっても、税理士が責任を持って立ち会い、専門的な対応を行うため、依頼者の精神的・時間的負担を大幅に軽減することができるでしょう。
相続税申告は、財産の調査や評価、必要書類の作成など非常に多くの作業を伴い、自分ですべてを行うと相当な時間と手間がかかり、申告期限である10か月以内に正確な申告を行うことは非常に困難です。
専門の税理士に依頼すれば、手続きを一貫して代行してもらえるため、時間的な負担を大幅に軽減することができ、仕事で忙しい方であっても余裕を持って期限内に申告することができます。
東京の相続税申告は、高額な不動産が絡むケースが多いため、相続税専門の税理士の必要性は他の地域と比べて高くなります。
東京は、全国的に見ても相続税の課税割合が非常に高いエリアです。特に東京23区では、令和5年の死亡者数90,507人に対し、相続税が課税になった人は18,406人であり、実に20.3%の課税割合になっており、全国平均である9.9%を大きく上回っています。
「東京国税局:令和5年直接税(相続税)」
「厚生労働省:令和5年(2023)人口動態統計(確定数)の概況」
東京では、不動産の評価が高額になる傾向があるため、財産評価に長けた税理士の存在が必要不可欠です。不動産評価は、相続税申告業務の中でも特に専門的な能力が必要とされ、評価を行う税理士によって何千万円という差が生じることも珍しくありません。
都心部特有の土地、例えば「変形地」「間口が狭い土地」「旗竿地」などは、評価額の計算が難しく、個別の減価要因を正確に見つけ出し、評価に反映させるノウハウが相続税を適正に計算するために重要です。
相続税申告を依頼する税理士を選ぶ際には、次のポイントを見極めながら選ぶといいでしょう。
税理士はよく医者に例えられます。精神科医に外科の手術を依頼する人がいないように、法人税を得意とする税理士に相続税を依頼するべきではありません。相続税に特化した税理士に依頼しましょう。
相続税専門の税理士かどうかについては「相続税申告の実績が豊富にあるか」を確認しましょう。当然ながら、税理士事務所の規模が大きければ大きいほど実績も豊富です。しかし、機械的な対応になる場合や、税理士ではなく担当者任せになっているケースもありますので、事務所全体の申告実績だけにこだわるのではなく、担当税理士の実績も聞いてみましょう。
また、専門性を確認するためには相続税に関する幅広い知識を持っているかも重要です。事務所のホームページで相続税についての知識を発信しているかどうか、相続税についての書籍の出版を行っているかどうかについても確認しておくといいでしょう。
東京のように不動産価格が高く、相続税の課税割合が高い地域では、不動産の評価に強い税理士を選ぶことが「節税の鍵」となります。
不動産評価に長けている税理士かどうかを確認するためには、これまで不動産業界に携わった経験があるかどうかを確認しましょう。不動産業界に強い税理士であれば、高圧電線や墓地といった、見逃しやすい土地の減価要因を容易に発見することができ、適正な不動産評価を行うことが可能です。
相続が発生すると、相続税申告だけでなく、不動産の相続登記、相続した不動産の売却など、様々な手続きが生じます。相続税申告が終わった後も、二次相続対策などが必要になる場合もあるため、相続税申告後も長く付き合っていけるような、司法書士や弁護士、不動産業者などの他士業との連携体制が整っている税理士に依頼しましょう。
他士業と連携し、不動産の売却や活用まで窓口1つで対応できるワンストップの税理士事務所に依頼すれば、相続人の負担が大きく軽減されます。
渡邉優税理士事務所は、不動産業界出身の税理士によるワンストップ対応を掲げる東京の税理士事務所です。依頼者様の悩みに耳を傾け、誠実に向き合い、そして税のプロとして、不動産の見識を活かしながら最適なご提案を行います。
当事務所の代表税理士は、不動産業界に従事した後に税理士業界へ転身し、その経験を活かして不動産相続に強い税理士として活動しています。
豊富な相続税申告実績は当然ながら、不動産の権利関係や家族関係が複雑な案件にも積極的に対応しています。また、相続後についても、承継した不動産とどのように付き合っていくべきかをご一緒に考え、ご提案いたします。
東京の不動産評価では、路線価図だけでは分からない、個別の土地の減価要因を正確に評価するノウハウが必要です。これにより、適正な評価を通じて最大限の節税を実現することが可能になります。
当事務所では、不動産業界で培った知見と相続税の知識を融合させ、減額要因を見逃さない相続税申告をご提供します。
当事務所では、不動産の売却や活用まで窓口1つで対応できるワンストップ体制を整えています。相続後の土地の売却や家の建築に関する提携業者の紹介など、様々なサポートを行っており、不動産の活用や処分についても安心して相談いただけます。
生前対策についても、相続税の試算からアパートローンの借り換え相談、ハウスメーカーの紹介、長年の土地問題(借地権など)の解決の糸口を見出すなど、幅広いサポートをご提供します。
相続に関する不安を抱える相談者に寄り添うため、当事務所では初回相談を無料で実施しています。相談者様の悩みにじっくり耳を傾け、皆様へ安心をお届けいたします。
相続税申告は、適切な税理士を選ぶことで、本来払う必要のない税金を払い過ぎてしまうリスクを回避し、最大限の節税を実現することが可能です。特に、不動産評価が複雑かつ高額になりがちな東京において、相続税申告を成功させるためには、不動産に強い相続税専門の税理士に依頼しましょう。
当事務所は、不動産業界出身の税理士が、東京の複雑な不動産相続に特化した知識と実績をもって、依頼者様に寄り添い、心からご満足いただける相続の実現に向けて最後までサポートいたします。相続税に強い税理士をお探しの際は、以下の問い合わせフォームより、お気軽にご連絡ください。
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